
1. 調査サマリー
| 怪奇レベル | 警戒:A-(広大な領域が生む方位喪失と誘引) |
| 主な怪異 | 車の屋根を叩く無数の手、松の幹に同化する人影、カーナビのループ現象 |
| カテゴリー | 海岸 / 松原 / 観光地 |
| 調査日 | 2025年9月 |
2. 百万本の松が成す「生きた迷宮」
唐津湾沿いに弧を描くように広がる虹の松原。
初代唐津藩主・寺沢広高が防風・防潮のために植林したのが始まりとされる。
しかし、4.5kmにわたって続くこの巨大な松のカーテンは、夜になるとその表情を一変させる。
規則正しく、かつ不揃いに並ぶ松の木々は、訪れる者の平衡感覚を狂わせ、現実と異界の境界を曖昧にする。
3. 松原の深淵:闇に溶ける境界線
- 自死の誘い
古くから、この広大な松林は「現世との縁を切りたい者」を惹きつける場所として知られている。美しい松林の奥深く、人目に触れない場所で力尽きた者たちの思念が、新たな「迷い子」を呼び寄せているという。 - 「手」の怪異
夜間のドライブ中、松原を貫く道路を走行していると、屋根や窓を「バシバシ」と叩く音が聞こえるという報告が絶えない。停車して確認してもそこには松の枝すらなく、ただ車体に湿った手形だけが残っているという。 - 方位の喪失
直線道路であるはずの松原内で、「何度進んでも同じ看板の前に戻ってくる」というループ現象が報告されている。これは地磁気の乱れか、あるいは松林そのものが持つ意志による隔離か。
4. 怪奇社・実地調査レポート:深夜の縦断観測
● 観測ポイント:松原中央部・駐車スペース付近
深夜0時45分、車両を停めて車外の音を収音。
波の音に混じって、子供が走り回るような足音と、松の葉が擦れる音とは明らかに異なる「衣擦れの音」を記録。付近に民家はなく、深夜の散策者も皆無の状態であった。
● 特筆すべき現象:揺れる人影
走行調査中、車内のルームミラーを確認したところ、松林の中に「揺れる人影」が見えた。
車を止め人影の見えた方に向かうが誰もいなかった。
【石川代表の分析】
「ここは『点』ではなく『面』で呪われている。百万本の松が巨大な網のように機能し、通りかかる者の意識を絡め取っているのだ。特に海からの風が強い夜、松原は呼吸をしている。その呼吸に合わせて呼吸を乱すと、二度と元の道には戻れなくなるだろう。」
5. アクセスと探索の心得
- 所在地: 佐賀県唐津市鏡・浜玉町
- 注意事項
- わき見運転の厳禁
景色に気を取られ、松の木に激突する事故が多発している。以前、倒れた松の枝にライダーが引っかかり事故を起こしたこともあった。それは単なる不注意ではなく、「呼ばれた」結果である可能性が高い。 - 夜間の単独散策は非推奨
照明が乏しく、一度道から逸れると方向感覚を失う。スマートフォンの位置情報すら不安定になるエリアが存在する。 - 松の木を傷つけない
江戸時代から守られてきた松には、土地の神域としての力が宿っている。不敬な行為は即座に障りを招く。
- わき見運転の厳禁
6. 地元民の体験談
- 「夜中にバイクで走っていたら、横の松林から全力で並走してくる男が見えました。時速60キロ出していたのに、ピタリと横について笑いかけてきたんです。怖くて生きた心地がしませんでした。」(唐津市・20代男性)
- 「松原の中にある駐車場で仮眠をとっていたら、窓ガラスを外から何十人もの指でなぞるような音がして…目が覚めたら、ガラス一面にびっしりと指紋がついていました。」(伊万里市・30代女性)


