正式名称は「式見隧道」。長崎市街地と式見地区を結ぶこの古いトンネルは、その見た目の不気味さと相まって、県内でも有数の心霊目撃情報を誇ります。

1. 歴史・背景
1885年(明治18年)に開通した非常に古い手掘りのトンネルが前身で、現在のコンクリート造の形になったのは1920年代のことです。新式見トンネルが開通したことで現在は「旧道」となり、交通量は激減しましたが、今なお現役の市道として利用されています。
照明が少なく、内部は常に湿り気を帯びており、明治・大正・昭和の空気がそのまま淀んでいるかのような独特の圧迫感があります。
2. ここで起きた事件
特定の凄惨な殺人事件の記録があるわけではありませんが、かつての険しい峠道であったため、建設工事中の事故や、周辺での交通事故が絶えなかった場所です。
また、人里離れた夜の暗闇から、かつては「遺棄」や「口封じ」の現場として使われたという黒い噂が、地元ではまことしやかに語り継がれています。
かつてこの道が長崎市街地から外れた険しい峠道であったこと、そして夜間の街灯が極端に少なかったことから生まれた「場所の不気味さ」に起因する民間伝承の域を出ないものと考えられます。
そして明治・大正期の難工事であったことから、当時の土木技術の限界による事故や犠牲者がいた可能性は高く、それが「霊的な噂」の土壌となっているのではないかと考えます。
3. 起こる怪奇現象
地元で伝わっている都市伝説・怪異現象
- 2人乗りのバイクで走ってはいけない
この話をする方が一番多かった。
数十年前に2人乗りのライダーが事故を起こし後ろに乗っていた女性が亡くなった。
その女性が2人乗りをしているバイクを交通事故に遭わせるという。
その他の都市伝説・怪異現象
下記の現象は全国どこでも聞くトンネルの怪異内容である。
老婆が追いかけたり、女性が追いかけたりする怪異は何かしらの怨念が込められていると思うがなぜ全国に広まっているのだろう。
- バックミラーの女性: トンネルを走行中、ふとバックミラーを見ると、血の気の引いた女性が追いかけてくる。(もしかしてこの女性がライダーの霊なのか?)
- クラクションの怪: トンネル中央付近でエンジンを切り、クラクションを3回鳴らすと、トンネルの壁から無数の手が伸びてくる、あるいはエンジンがかからなくなる。
- フロントガラスの手形: トンネルを抜けた後、覚えのない子供のような手形がフロントガラスの外側にびっしりと付いている。
- 老婆の疾走: 車で走行中、横を驚異的なスピードで並走する老婆の姿の目撃例。
4. アクセス方法
- 住所: 長崎県長崎市木鉢町〜式見町
- 交通: 長崎市街地から国道202号線を進み、手熊町付近から旧道へ入ります。
- 現況: 現在も通行可能ですが、道幅が狭く離合が困難な箇所があります。
5. 現地での注意事項
- 通行車両への配慮: 廃道ではないため、稀に地元車両が通行します。肝試し目的で道路中央に居座るのは非常に危険です。
- 落石・崩落: 非常に古い構造物のため、壁面の剥落や付近の落石には十分な注意が必要です。
- 「連れて帰る」リスク: ここは「霊を拾いやすい場所」として有名です。帰宅後に肩が重くなる、家の中で足音がするなどの後日談が多いのが特徴です。
6. 裏の顔(都市伝説的側面)
このトンネルは「あの世とこの世の境界」としての役割を果たしているという説があります。
式見地区には古い伝承や墓地も多く、トンネル自体が一種の「産道」のような構造になっているため、彷徨える霊が通り道として利用しているというのです。
そのため、特定の霊が居着いているというよりは、常に「入れ替わり立ち替わり異形のものが通過している」状態にあると言われています。
7. 地元住民のインタビュー(聞き取り風)
「あそこ? 悪いことは言わないから、夜中には行かない方がいいよ。昔から『式見のトンネルには魔物が住んでいる』って言われてたんだ。若い頃、友達と車で行った奴がいたけど、帰ってきたら車体の横一面に引っ掻いたような跡がついていてね。あれ以来、地元の人間でも夜にひとりで通る奴はいないよ。あそこは、通ってはいけない時間が確かにあるんだ。」
(近隣地区に住む60代男性)

