
1. 調査サマリー
| 怪奇レベル | 警戒:B+(自然エネルギーと海難の記憶) |
| 主な怪異 | 洞窟から響く女性の啜り泣き、海面から伸びる手、崖の上で見守る影 |
| カテゴリー | 海岸 / 洞窟 / 断崖 / 景勝地 |
| 調査完了日 | 2025年9月 |
2. 柱状節理の美しさに潜む「捕食」の意志
唐津市屋形石に位置する「七ツ釜」。
玄武岩が波の侵食によって削られ、七つの巨大な洞窟(土釜)を形成している。
遊覧船が通る昼間の観光的な顔とは裏腹に、夜の七ツ釜は「海の怒り」を凝縮したような殺気を放つ。規則正しく並ぶ柱状節理の岩肌は、まるで巨大な怪物の歯のようであり、一度足を踏み外せば、玄界灘の荒波が容赦なく獲物を深淵へと引きずり込む。
3. 海の深淵:神域と犠牲の交差
- 神集島(かしわじま)を望む地
七ツ釜の先には、神々が集うとされる「神集島」が位置する。この海域は古くから霊的な通り道とされており、潮の流れとともに漂着する「念」が、七つの洞窟内に留まりやすい構造になっている。 - 「帰れない」断崖
美しい景観ゆえに、人生の最期をこの地に求めてやってくる者が後を絶たない。崖の上にある「屋形石展望台」付近では、深夜、海を見つめて立ち尽くす人影の目撃談が非常に多い。 - 海からの「呼び声」
洞窟内に波が打ち寄せる際、空気が圧縮されて「ゴォォ」という重低音が響く。この音が、稀に「助けて」という人間の声や、赤子の泣き声に聞こえる現象が報告されている。
4. 怪奇社・実地調査レポート:荒波の境界線
● 観測ポイント:象の鼻(断崖上部)付近
深夜23時、崖の先端付近で高感度集音マイクを設置。
風の音以外に、海面下から「数人の男女が会話しているような声」を拾う。
周囲に船影はなく、人の立ち入れる場所ではないため、海流によって運ばれた残留思念が洞窟内で共鳴した可能性が高い。
● 特筆すべき現象:写真に写り込む「白い筋」
展望台から洞窟方向を撮影した際、「白い煙のような筋」が、海面から崖の上に向かって這い上がるように写り込んだ。それはまるで、海の底から逃げ出そうとする魂の執念のようであった。
【石川代表の分析】
「ここは『幽霊』がいるというより、場所自体が『飲み込む力』を持っている。自然の造形美があまりに完璧すぎると、それは時に神域となり、時に魔所となる。特に新月の夜、七つの口は『向こう側』へ繋がっている。崖の淵に立つことは、自らの命を秤にかける行為に等しい。」
5. アクセスと探索の心得
- 所在地: 佐賀県唐津市屋形石
- 注意事項
- 物理的な滑落に最大級の警戒
足場が非常に悪く、柵を越えて先端に行く行為は自殺行為である。心霊現象以前に、風に煽られて転落するリスクが極めて高い。 - 夜間の遊歩道
駐車場から岬の先端までは距離があり、照明が一切ない。懐中電灯なしでの探索は方位を失うため厳禁。 - 海を汚さない
供え物やゴミなどを海に投げ入れる行為は、この地の神域としての性質を汚し、猛烈な「障り」として返ってくる可能性がある。
- 物理的な滑落に最大級の警戒
6. 地元の体験談
- 「夜釣りで近くの岩場にいた時、七ツ釜の洞窟の中から白い着物を着た女性がスゥーッと泳いで出てくるのを見ました。人間があんな荒波の中で泳げるはずがなく、怖くなって道具を置いて逃げました。」(唐津市・40代男性)
- 「友達と展望台で写真を撮ったら、崖の下から無数の手が伸びて、自分たちの足を掴もうとしているように写っていました。その夜から足が異様に重くなり、お祓いに行きました。」(佐賀市・20代女性)


